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■中国蘭の世界

蘭科植物は世界で2万種とも3万種もあるともいわれ、花の美しさ、希少さで園芸植物として珍重されてきました。熱帯地方産の蘭はいわゆる洋蘭としてヨーロッパの一部の上流階級の人たちにより栽培されてきました。近年では品種改良が進み、次々と新しい品種が発表されています。
シンビジウムというと年の暮れに出回る贈答用の鉢花を思い浮かべる方も多いと思いますが、洋蘭の一分野として多くの人々に愛でられています。
一方東洋蘭といわれるものには日本産の春蘭や寒蘭があります。これらの東洋蘭も同じシンビジウムの仲間で、広く中国や韓国にも産出します。特に中国では2000年以上もの長い間愛好され、現在も人々を魅了しています。

中国春蘭銘品『宋梅』
中国蘭の長い歴史の中で、選りすぐりの逸品は人々に受け継がれ、現在も多くの銘品があります。『宋梅』をはじめ、『西神梅』万字『竜字』『大富貴』『翠蓋』『緑雲』『楊氏素』・・・。それらは主に浙江省等の海岸部で産出したものでした。しかし近年には中国の内陸地方の雲南省、四川省、貴州省から新しい蘭が次々と発見され、脚光をあびています。


黄花朶々香
奥地の蘭と呼ばれたこれらの新しい中国蘭は、いままでの中国蘭のイメージを一新しました。花色だけでも伝統的なヒスイ色のグリーンから、黄、桃、白、赤、朱、複色など、豊富なバリエーションがあります。



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