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■中国蘭

中国産出のシンビジウム属を総称して中国蘭と言われています。春蘭は伝統的な蘭花で古くから文人や墨客に愛され、詩歌や書画にも多く描かれています。ヒスイと思わせる高貴な翠緑色の花色は、銘品の特徴の一つです。朶々香も豆弁蘭も同じCymbidium goeringii として分類されていますが、はっきりしていないのが実情です。これらの春蘭には桃、黄、朱赤、白など様々な色の変異があり、特に朶々香は香が素晴らしくまさに王者香にふさわしい蘭です。
連弁蘭はCymbidium lianpan と分類され、台湾産のピアナンと同一のものといわれています。白や桃色のやさしい発色のものが多く、女性的な美しさを奏でています。
春剣蘭 Cymbidium longibracteatum は対照的に男性的で、豪快かつ気品あふれるものがあります。どちらも清清しい香りがあります。
中国にも寒蘭が産出し、日本産の寒蘭と見分けがつかないものも多くあります。しかし浙江省竜泉近辺で産出する杭州寒蘭といわれるものは、近年日本でも人気急上昇の蘭です。特長として雪のように白い舌(リップ)と透明感のあるヒスイ色のグリーンはマニアを魅了しています。幻といわれた杭州寒蘭の素心も多くのタイプが選別され、箱根香蘭亭の自慢のコレクションになっております。
中国ではことに奇花珍花に人気があり、花弁がリップ化した蝶咲き、三蝶咲き、菊咲きや八重咲きなど驚くほどの値段で取引されています。箱根香蘭亭のコレクションにも数多くあり、特に力をいれて収集しております。



   
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